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2009年1月27日アーカイブ

唇の周りのシワやあごのたるみなど、口元には加齢のサインが現れやすいですね。歯周病や虫歯で歯を失ったり、むせやすくなったりして、老いを意識した人も少なくないはずです。

「口の老化は生活の質を低下させ、全身の老化につながる」と鶴見大学歯学部の斉藤教授は話しています。

口と全身の健康は、様々に影響しあっています。歯周病は、糖尿病や動脈硬化などとのかかわりが指摘せれていて、飲み込む力の低下は、高齢者の肺炎の原因となることが分かっています。消化や抗菌、歯と粘膜の保護など、唾液の機能も健康維持に欠かせません。

斉藤教授が特に注目しているのが、唾液中に含まれ、傷や神経の修復などの働きを持つ様々な成分です。それらは口の粘膜から吸収され、全身を強化します。斉藤教授は「唾液こそ健康の秘訣」とも言っています。

同学部付属病院では、唾液の分泌のほか、かむ力や歯肉の状態など、加齢により衰える5項目を検査して口の老化度を測っています。全身の老化度の検査結果と合わせて分析し、生活改善の指導などを行っています。

斉藤教授は「まずは老化や健康の知識を積むこと。そのうえでライフスタイルを見直し、ストレスをコントロールするのが、理想的な老化防止のステップ」と説いています。

検査をしなくても、大まかな老化度がわかる目安もあるので、ご紹介します。

厚生労働省の調査によると、歯の数の平均は、30歳代前半が28.6本、40歳代前半が27.5本、50歳代前半が24.8本、60歳代前半が21.3本、70歳代前半が15.2本と減っていき、80歳代以上は10本に満たないそうです。

唾液の分泌量は、ガムをかみ、出てきた唾液を計量カップなどで測ります。年齢にかかわらず、10分間で10ミリリットルより少ない場合は、分泌機能が低下している心配があるので、医師に相談することをおすすめします。

口の老化度測定項目

①咬合(こうごう)年齢
  左右の奥歯のかむ力

②歯周年齢
  歯周ポケットの深さと歯肉からの出血

③のみ込み年齢
  のみ込む能力

④唾液年齢
  唾液分泌量と口内のカンジダ菌の数

⑤歯年齢
  残っている歯の数

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