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2009年12月14日アーカイブ

ダイエットに励んだら、体重は落ちたけれど、肌がカサカサになってしまった。そんな話を耳にしたことはありませんか。

管理栄養士の葭谷(よしや)さんは「人の体はすべて食物からできているのですから、栄養が不足すれば、肌の潤いも失われてしまいます」と話しています。

水分を含んだ健康な肌を作るには、まず、細胞の主な材料となるたんぱく質が必要です。資質は、肥満や生活習慣病の原因として敬遠されがちですが、肌を乾燥から守る皮脂や細胞間脂質の元になります。

ビタミン類にも、大きな役割があります。Aは肌を丈夫にし、B群は皮膚や粘膜の炎症を抑えます。Cはコラーゲンを生成し、Dは血行促進の作用を持っています。いずれにしても、新陳代謝を活発にして肌の再生を促します。葭谷さんは「水溶性のB群とCは、時間がたつと尿とともに排出されてしまうので、こまめに取りましょう。脂溶性のAやEは、油を使って調理すると、効率よく吸収できます」とアドバイスしています。

乾燥肌対策として、注目されるのが、薬膳です。発祥は中国で、治療や健康作りのため、古来、受け継がれてきた食事療法です。長い歴史の間に蓄積された知識や経験が生かされています。

葭谷さんが、乾燥肌に勧めるのが、豆腐やトマト、レンコンなどの「生津(しょうしん)」です。体の表面の乾燥を防ぐ働きがあります。山芋や黒豆、ホタテなどは、体の内側から水分を補う「補陰(ほいん)」、春菊や柿など、肺を潤す「潤肺(じゅんぱい)」、カボチャ、サバなど、新陳代謝を高める「補気(ほき)」も、肌を潤す効果があります。

薬膳の食材には、たんぱく質やビタミン類が豊富で、栄養学的にも乾燥肌への効果が期待できるものが多いのです。栄養学と薬膳を日々の食生活に上手に取り入れて、肌には厳しい冬を乗り切りましょう。

乾燥肌によい薬膳の主な食材

生津…キュウリ、トウガン、リンゴ、ウメ

補陰…豆乳、ホウレンソウ、アサリ、豚肉

潤肺…黒キクラゲ、イチジク、ピーナツ、チーズ

補気…シイタケ、ニンジン、イワシ、鶏肉

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