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2010年10月31日アーカイブ

かつて受験用語で「4当5落」という言葉がありました。睡眠時間を4時間に削れば合格し、5時間なら不合格という意味です。

ですが、この考えは間違いだといいます。睡眠は疲れた脳を休め集中力を回復させ、勉強した内容を脳に記憶し、生理整頓して応用力を培う働きがあるからです。

NPO法人「学習カウンセリング協会」が浪人生57人を対象に行ったアンケート調査では、十分な睡眠がとれていないと考えられるのは49人(86%)にのぼりました。調査をまとめた本郷赤門前クリニック院長の吉田たかよしさんによると、睡眠不足のサインは応用問題での行き詰まりだそうです。数学では、公式の丸暗記で対応できる問題は難なく解けても、どの公式を使って解くかから考える応用問題が解けなくなります。

心身の調子を崩した受験生を診察する吉田さんが、まず全員に勧めるのが、昼食後の短時間の昼寝です。集中力や思考力をつかさどる脳の「前頭葉」の働きを回復し、午後から勉強がはかどるからです。

紅茶やコーヒーが含むカフェインは、体内に吸収されてから20分ほどで、脳の働きを高める効果が出てきます。飲んでから寝ると、すっきりとした目覚めが期待できます。眠れなくても、目を閉じて光の刺激を遮断するだけで効果があります。

睡眠時間が短いと、食欲を抑えるホルモンの分泌が減り、脂っこい甘い食べ物を欲するホルモンが増えてしまうので、太りやすくなってしまいます。そこで、夜食でお勧めなのが、野菜たっぷりのおじや、バナナヨーグルト、サツマイモとリンゴの重ね煮などです。下記も参考にしてください。

●受験生の夜食の例

野菜おじや
ごはん(茶わん1/2杯)、季節の野菜(ハクサイやニンジン、サトイモ、キノコ類など適量)をだし汁で好みの味に調え、卵(1/2個)でとじる。

バナナヨーグルト
バナナ(半分)とプレーンヨーグルト(70g)をあえる。甘みが足りなければ砂糖と加える。

●合格昼寝のポイント

  1. 時間は短く(目安は15~20分)
  2. 昼食後午後二時までに
  3. 寝る前に紅茶や緑茶、コーヒーを飲む
  4. 眠れない場合は目を閉じるだけでもよい

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