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2011年2月27日アーカイブ

そもそも耳あかとはなんでしょうか?埼玉医大耳鼻咽喉科名誉教授の飯沼寿孝さんによると、1.古くなってはがれた皮膚 2.毛穴から出る皮脂などの分泌物 3.毛穴に生えている短い毛の抜け毛――などが入り交じったものだといいます。

耳穴の入り口から鼓膜まで(外耳道)は、大人で約3.5cmありますが、耳あかが発生するのは、その中でも、入り口から1.5cm程度のところまでで、その奥の皮膚は厚さ0.1mmほどと非常に薄いうえ、毛穴もなく、耳あかはでません。

飯沼さんは「日本人は清潔好きで耳かきを習慣にする人も多いが、やりすぎるとかえってかゆみが出てきて、ますます耳かきしてしまう悪循環に陥りかねない」と忠告しています。

頻繁に耳かきをすると、皮膚に炎症が起きてかゆみが出たり、刺激で分泌物が多くなり耳あかが増えたりすることがあります。炎症が高じて湿疹ができたり、ひっかいて出血しカサブタができたりして、さらにかゆくなることもあります。

耳あかが詰まって難聴になる人もいますが、そこまでたまる人はまれだといいます。通常、耳あかは短期間に大量に出ることはなく、自然に耳の外に出て行くこが多いのです。「医学的な意味では耳かきは年2回程度でも十分。むしろ、やり過ぎて耳を傷つけることの方が多いので、好きな人でも、せいぜい月1回程度に抑えた方がよい」と飯沼さんは話してします。

また、耳かきの最中に誤って鼓膜を突き破るなどしたケースは「耳かき外傷」と呼ばれます。

日本医大病院では「耳かき外傷」で受診する人が毎年数十人 ぐらいはいるそうでうす。近くにいた子どもやペットがぶつかって起きた例が多いといいます。耳かきをする時は、当たり前のことですが、周囲にも注意が必要です。

なお、耳かきをすると耳付近からのどに通じる神経が刺激され、せきが出やすくなります。子どもの耳かきをする場合、せきをしそうになっていないかも注意しましょう。

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