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よくかんでダイエット~早食い防止の10か条~


「太っている人は、食べるのが早い」こんな印象通り、よくかまずに早食いすることは、確かに肥満の原因になるようです。

東京歯科大とライオン歯科衛生研究所は、肥満と食習慣の関連を共同研究しています。それによると、大人も子どもも早食いの人ほど肥満の傾向が強いことが分かりました。

研究では以外にも、夜食やおやつ、遅い夕食など、「いつ食べるか」は肥満との明確な関連がみられず、「いかに食べるか」の重要性がはっきりと浮かび上がってきました。

多くかむ人の特徴は、食事時間が長い一方、食事量は少ないことです。これは、食べ物をよくかむほど脳の満腹中枢が刺激されて、食欲が抑えられるためです。早食いの人は、満腹を感じる前に大量に食べてしまいがちになります。

研究グループが、健康な男性を50回以上かむ多咀嚼(そしゃく)と通常の咀嚼に分けて、満腹になるまでおにぎりを食べてもらったところ、多咀嚼は528グラム、通常の咀嚼は693グラムで、多咀嚼の方が確かに少ない量で満腹になりました。

血糖値を抑えるインスリンの分泌量も、多咀嚼の方が上昇が穏やかで、インスリン分泌する膵臓(すいぞう)にも優しいということになります。インスリン分泌は年齢とともに衰えて、糖尿病の原因になるため、若い時からインスリンを節約する食事は糖尿病を予防し、健康長寿につながります。

同研究所の主任は「大人になってから早食いを改善するのは難しい。子どもの時から、先に口に入れた食べ物をのみ込むまで次の食べ物を入れないなど、よくかむ習慣を身につけさせたい」と話しています。

以前、ダイエットの番組で、太った女性タレントにガリガリの男性タレントと同居をさせて、同じ食生活をさせるものがありまいた。確かに、その男性タレントは少量の食事をゆっくりとよくかんで食べていたのが印象的でした。そこで、早食い防止の10か条をご紹介します。

■早食い防止の10か条

  • かむ回数を意思的にふやす
  • 一口の量を減らす
  • のみ込んでから次の食べ物を口に入れる
  • 水分と一緒に流し込まない
  • ゆっくりと、唾液を混ぜ合わせる
  • 歯ごたえがる食材を選ぶ
  • 野菜はゆですぎず、大きめに切る
  • 品数を増やし、外食では定食を選ぶ
  • 時々、はしを置く
  • 2人以上で食べて会話を楽しむ

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