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2010年2月アーカイブ

ドライアイになると、目が疲れる、ゴロゴロするなどの不快感、見えにくいといった症状に見舞われます。これは、目の表面が乾いて傷つくためで、パソコンを駆使するオフィスワーカー特有の病気だと思われがちです。ですが、東京女子医大の高村悦子准教授(眼科)は「高齢者の7割がかかっているといわれ、年齢と関係が深い病気の一つです」と話しています。

高齢者に多いのは、涙や、涙の蒸発を防ぐ油分の分泌量が減るためです。そのうえ、老眼や白内障で視力が落ちると、目を凝らして見るようになります。すると、自然にまばたきが減って、さらに涙の蒸発を助長してしまいます。

目の潤いは目の若さを示します。ドライアイを防いですっきりした視界を保ちたいものですね。

そのためにはまず、まばたきの回数を増やすことです。パソコン作業や読書の際には特に意識しましょう。上目使いでは目を見開くことにもなり、涙の蒸発が増えるので、下向きの視線で画面や本を見るように心掛けましょう。また、目に合った眼鏡をかけることも大切です。

冬は特に、エアコンの効き過ぎで室内が乾燥していることが多々あります。加湿器などで湿度を調節し、エアコンの風が顔に直接当たらないよう机などの位置にも工夫が必要です。

涙の乾燥を防ぐ油分は、まぶたの縁にあるマイボーム腺から分泌されます。老廃物などで詰まらないよう、洗顔時には目の周りを丁寧に洗ってください。蒸しタオルを5分ほど目の周りに当てておけば脂汚れがよく落ちます。アイメイクはまぶたの縁にかからないようにし、寝る前はきれいに落としてください。

目の潤いを補うには、ゆっくり入浴するのも効果的です。乾燥が気になり、市販の目薬を使用する場合、「防腐剤の入っていない『人口涙液』が望ましい」と高村さんはアドバイスしています。

ドライアイの主な症状

□目が乾く感じ
□目が疲れる
□目がゴロゴロ・ショボショボする
□目が重たい
□目がかすむ・見づらい
□目が充血する
□白っぽい目ヤニがでる

ドライアイチェック法

まばたきせずに10秒⇒できなければ、ドライアイの疑い

日本では、「おしゃれな飲み物」というイメージが強かったハーブティーですが、元々は古代ギリシャ時代にまでさかのぼる薬草茶で、最近は健康維持や体質改善のために飲む人が増えています。

ハーブの正しい知識の普及を進める日本メディカルハーブ協会理事で薬剤師の三浦利加子さんは「ハーブには医薬品のような即効性はありませんが、その人の体に合わせた穏やかな効果が期待できます」と言っています。

風邪が流行するこの季節は免疫力を高めると言われるエキナセアがお薦めです。米国の原住民が万能薬として用いてきた薬草で、欧米では感染症予防のためによく使われています。ネトルエルダーフラワー は花粉症に有効とされています。抗アレルギー作用があり、くしゃみや鼻水などの症状を緩和してくれます。

生活習慣病の予防に有効とされるのはマルベリーです。糖分の吸収を抑え、血糖値を下げる働きがあります。このハーブティーは食前に飲むほうが効果的です。リンデンは血圧を下げると言われています。不眠にはバレリアンジャーマンカモミールお薦めです。鎮静作用と体を温める作用があり、深い眠りに誘ってくれます。

一方、医薬品との飲み合わせに注意が必要な種類もあるそうです。うつ症状に効くとされるセントジョンズワートは、血液凝固防止薬や強心薬、気管支拡張薬などと一緒に飲むと、薬の働きを弱めてしまいます。また、ブラックコホシュやセージは女性ホルモンに影響を与えるため、妊娠中には控えたほうが良いようです。

ハーブティーは一度に大量に飲むのではなく、日本茶を飲むのと同じように習慣にしていくことが大切です。「今年は風邪を引かないけれど、ハーブティーのおかげかなというのが理想です」と三浦さんも話しています。下記の表も参考にしてください。

herb.gif

子どもの指先が荒れたり腫れたりして甘皮がささくれ立ち、いつも深爪になっていたら、あかぎれ・しもやけなどの手荒れのほかに「爪かみ」の可能性があります。

「おおの矯正くりにっく」の大野院長は長年の治療を通じて、歯並びの矯正に訪れる子どものごく一部に、指先がただれているケースがあることに気付いたといいます。足の爪もかんでいた7歳の女児もいたそうです。

「爪かみは幼児期から児童期にかけて見られるが、歯並びへの影響は小さく、多くは成長とともにおさまる。ただ、指先の皮膚が硬くなったり、指が変形したりした場合は、神経性習癖として治療が必要」と話しています。

大野院長によると、爪かみが激しい子どもは神経質で緊張しやすいといった性格的な特徴があるほか、親が過干渉だったり放任主義だったりと、親子関係に情緒的な安定がない場合があるそうです。そして親は爪かみに気付くと激しくしかりつけ、子どもはますます不安定になり爪かみがやめられなく――という悪循環に陥りやすくなってしまいます。

教育相談に応じている東京学芸大の小林正幸教授は「親は子どもの爪かみを過度に注意しないようにしましょう」と助言しています。そして子どもに不安やストレスがあることを理解し、感情を親が代弁するように勧めています。「『宿題が心配なんだね』など、不安を表現してもよいことを理解させる。すると爪に向っていたストレスを言葉で表現できるようになる」そうです。

また、子ども自身が爪かみをやめたいという意志があるなら、爪かみをしなかった日はシールやスタンプを与える「ごほうび療法」も効果的です。爪かみをやめると、指先の荒れも自然に解消するといいます。

小林教授は、「爪かみを家庭だけで解決するのは難しい場合もある。スクールカウンセラーなどに相談すると、治療の足がかりを得られるでしょう」と助言しています。

痛くてかゆい指先のしもやけは、寒風にさらされたり冷水に触れたりして血行が悪くなることが原因です。予防のために、身の回りのものを使った血行改善方法を試してみてはどうでしょうか。

NPO法人「おばあちゃんの知恵袋の会」は、古くから実践されてきた暮らしの知恵や健康法を会員から募り、伝承しています。理事長の村尾宏さんは「昔の人は日々の生活の中で、しもやけ予防に知恵を絞って工夫してきた。しもやけになりやすい体の部位を冷えから守り、血行を促す服装や生活習慣を心がけることが大切です」と話しています。

手の血行促進のために簡単にできるのが、湯と水の「交互手浴」という方法です。両手を浸せる大きなボウルや洗面器を二つ用意し、一方に42度くらいの湯、もう一方に水を張ります。それぞれ30秒ずつ、10回ほど交互に手を浸すうちに、指先がポカポカとしてきます。この後、手荒れ予防にクリームを塗ることがポイントです。

このほかに、しもやけ予防のための血行促進法として実践できそうな〝おばあちゃんの知恵〟は「長ネギをせんじた汁を湿布にして指先にあてる」「ショウガの搾り汁を入れたショウガ湯に浸した湿布をあてる」「セリの葉をもんだ生汁を患部にすりこむ」などがあります。

また、日頃から体を温める食習慣を心がけるといいそうです。ショウガやニンニク、タマネギなど辛みのある食材には体を温める性質があるので、今の季節におすすめです。一方、トウガラシなど強い辛みを持つ食品や鍋料理などを食べて汗をかいた後は、汗が乾く時に熱が奪われて、体が冷えてしまうことがあるので、よく汗をふくことが大切です。

村尾さんは「手浴や湿布、食養生法は、いずれも症状が軽いうちにできる対処法。かゆみがひどい、皮膚がただれるなどの場合は、すぐに医療機関へ」と助言しています。

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